「国民的ドラマ」として愛されてきた朝ドラ。
しかし、最新作「おむすび」の視聴率低迷が話題を呼んでいます。
なぜ視聴者の心を掴めないのか?その理由を徹底分析!
さらに、歴代朝ドラの視聴率ランキングも紹介。
「おしん」の驚異の52.6%から近年の作品まで、朝ドラ62年の歴史を振り返ります!
果たして「おむすび」は巻き返せるのか?時代とともに変化する朝ドラの魅力と挑戦。
そして「おむすび」の今後の可能性を探っていきます!
朝ドラ「おむすび」とは?
おむすびのあらすじ
「おむすび」は、2024年9月30日から放送が開始された第111作目の朝ドラです。
平成元年(1989年)1月8日生まれの主人公・米田結(よねだゆい)を中心に、平成から令和にかけての時代を生きる若者の成長と挑戦を描いています。
結は幼少期を福岡県糸島市で過ごしますが、1995年の阪神・淡路大震災をきっかけに一家で神戸から福岡へ移住。
高校時代には「ハギャレン」と呼ばれるギャルグループに勧誘され、「ギャル魂」を身につけていきます。
その後、大阪で栄養士を目指すようになり、食の知識と持ち前のコミュニケーション能力を活かして、現代の人々が抱える課題を解決しながら成長していく物語です。
おむすびのキャスト
- 米田結(よねだゆい):橋本環奈
ヒロイン。平成元年生まれで、幼少期につけられた「おむすび」というあだ名を本人は気に入っていません。好き嫌いなく食べることが大好きな性格で、将来は栄養士を目指します。高校時代にはギャル文化に触れ、自分らしさを見つけていきます。
- 米田歩(よねだあゆみ):仲里依紗
結の8歳年上の姉。90年代に安室奈美恵に憧れた「コギャル世代」で、地元・福岡では「伝説のギャル」として知られています。奔放な振る舞いで米田家に大きな波乱を巻き起こしますが、ギャルになった裏には秘密があります。
- 米田聖人(よねだきよと):北村有起哉
結の父親。娘たちがギャルになることを心配しています。過去に歩がギャルになって不良のようになったことを後悔しており、結が同じにならないか過剰に心配します。
- 米田愛子(よねだあいこ):麻生久美子
結の母親。夫・聖人の過剰な心配を批判することもあります。家族の中で最も冷静で、結と歩の成長を温かく見守ります。
- 米田永吉(よねだえいきち):松平健
結の祖父。好きなことだけやって暮らしたい”大ホラ吹き”な性格です。プロ野球の地元・福岡のチームのファンで、自由奔放な生活を送っています。農家を継ぐ前は長距離トラックのドライバーをしていました。
この多彩なキャストにより、「おむすび」は家族の絆、世代間のギャップ、若者の成長と恋愛など、様々なテーマを描き出しています。特に、結と歩姉妹を中心としたギャル文化との関わりが、ドラマの重要な要素となっているようです。
「おむすび」は、平成生まれの主人公が現代を生きる姿を描く新しい朝ドラの形を目指しているようです!ギャル文化や食、栄養士という職業を通じて、現代の若者の悩みや成長を描こうとする意欲的な作品だと感じます。橋本環奈さんの起用も話題性があり、期待を集めていたはずなのですが…。
おむすびの視聴率が悪い?
現在の視聴率
「おむすび」の視聴率は放送開始から徐々に下降しています。具体的な数字を見てみましょう。
- 第1話(2024年9月30日) :世帯視聴率16.8%、個人視聴率9.4%
- 第2話(2024年10月1日) :世帯視聴率16.1%、個人視聴率9.1%
- 第3話 :世帯視聴率15.6%
- 第6話 :世帯視聴率14.4%
- 第11話(2024年10月14日):世帯視聴率12.6%
第11話では、前作「虎に翼」と比較して約4%も低い数字となりました。
テレビ誌編集者は「男女とも20~34歳の若い視聴層の数字は悪くないと言われていますが、朝ドラのメイン視聴層はもっと上の世代ですからね」とコメントしています。
視聴率が低い理由
- ギャル文化とのミスマッチ
朝ドラの主要視聴者層である中高年世代にとって、ギャル文化は馴染みが薄く、共感を得にくい題材です。
ドラマ評論家は「現在の朝ドラ視聴者の多くにとっては『子どもの頃の出来事』か『自分とは無関係な若者文化』という印象が強い」と指摘しています。
- ストーリー展開の遅さ
現在の「おむすび」は、主人公・結の高校生活を描く”ギャル編”が続いています。
脚本家は「視聴者は『いつになったら本題に入るのか』というもどかしさを感じているかもしれません」とコメントしています。
- 設定や考証の甘さ
おむすびの形状、季節と野菜の不一致、地名の誤りなど、細部の設定に甘さが見られます。
歴史研究家は「特に地域や時代設定に関する細かい部分でのミスは、視聴者の信頼を損ねる可能性があります」と警告しています。
- SNSでの批判的な反応
Xでは「#おむすび反省会」というハッシュタグが登場し、批判的な意見が多く投稿されています。
メディア研究者は「SNSでの否定的な反応を目にすることで、まだ視聴していない人が『見ない選択』をする可能性も高まります」と分析しています。
「おむすび」の視聴率低迷は、斬新な題材選びと従来の視聴者層とのミスマッチが大きな原因だと感じます。若い視聴者を取り込もうとする意図は理解できますが、それが逆効果になっているようです。
また、展開の遅さや細部の設定の甘さも視聴者の期待を裏切る結果になっているのかもしれませんね。朝ドラは「国民的ドラマ」と呼ばれるだけに、視聴者の目も厳しくなっているようです。
しかし、まだ放送は序盤!今後、主人公が栄養士を目指す展開に変わることで、視聴率が回復する可能性もあります!新しい朝ドラの形を模索する意欲的な作品として、今後の展開に期待したいですね!
歴代朝ドラの視聴率ランキング
「おむすび」の視聴率低迷を受けて、歴代朝ドラの視聴率ランキングを見てみましょう!
最高視聴率1~3位
1位 「おしん」(1983年)- 平均視聴率52.6%
明治から昭和の激動の時代を生きた女性の人生を描き、国内外で大反響を呼びました。
2位 「繭子ひとり」(1971年)- 平均視聴率47.4%
東京の下町を舞台に、主人公の純粋さと強さが視聴者の共感を呼びました。
3位 「藍より青く」(1972年)- 平均視聴率47.3%
徳島の藍染めを題材に、伝統と近代化の葛藤を描きました。
最低視聴率1~3位
1位 「ウェルかめ」(2009年)- 平均視聴率13.5%
高知県でのウミガメ保護活動を描きましたが、視聴者の共感を得られませんでした。
2位 「つばさ」(2009年)- 平均視聴率13.8%
長野県の製糸工場を舞台にしましたが、視聴者の興味を引き付けられませんでした。
3位 「瞳」(2008年)- 平均視聴率15.2%
東京の下町を舞台に現代的な若者の生活を描きましたが、従来の視聴者層に馴染みにくかったようです。
朝ドラの視聴率は、1980年代をピークに徐々に低下傾向にありますね。
高視聴率作品は時代を超えて共感できるテーマや日本の伝統文化を題材にしており、低視聴率作品は斬新な設定や現代的なテーマを扱う傾向があります。
この変化には、メディア環境の変化や視聴者層の変化が影響していると考えられます。
今後の朝ドラは、伝統的な視聴者層の期待に応えつつ、新しい視聴者を獲得するバランス感覚が求められるように思います!
まとめ
朝ドラ「おむすび」の視聴率低迷の背景には、ギャル文化という新しい題材と従来の視聴者層とのミスマッチ、ストーリー展開の遅さ、細部の設定の甘さなどが指摘されています。
歴代朝ドラの視聴率を見ると、社会の変化とともに全体的に低下傾向にあることがわかります。
しかし、それでも朝ドラは日本の文化的アイコンとして多くの人に愛され続けています。
「おむすび」はまだ放送序盤。
今後、主人公が栄養士を目指す展開に移行することで、視聴率が回復する可能性もあります。新しい朝ドラの形を模索する意欲的な作品として、今後の展開に期待したいですね。
皆さんは「おむすび」をどう思いますか?ぜひ、感想をお聞かせください!
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